2012/12/28

【対訳】エンジェル・ヘイズ "Cleaning Out My Closet"

エンジェル・ヘイズ
"Cleaning Out My Closet"

from mixtape "CLASSICK"



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イントロ:
ちょっとパーソナルすぎるかしら
もしくは露骨な描写が多いかも
聴くには親の許可が必要だと思うわ

ヴァース1:
10歳のとき、私は空を飛べるって信じてたの
両手を広げて、空に近づこうとしていたの
胸の中では神様とおしゃべりする姿を描いてた
でも、私は神様の腕を切り落として打ち負かしてやったわ
これは自分の胸の中で起こっていた葛藤のごく一部
さあ、今からあんた達を過去の世界に連れていくわよ
時間が渦を巻いて逆戻りしていく
あれは私が7歳のとき
階段の隅っこにいるのが見えるかしら
固く誓うわよ、これは真実の出来事
フェイクなんて一切ないわ
私はまだ小さかったの、幼児といえるくらいの子供だった
あたしにそんなことをしたのはアイツだけじゃなかったけど
でもアイツは私を地下に連れていって明かりを消した
アイツは自分のモノを引っ張り出してむりやり私の中に突き立てた

気持ち悪くて正気を失いそうだった
そのあとも百万回くらい続いたわ
周りにチクったって、あいつらは私のことを嘘付き呼ばわり
灯台の光が私を捕らえるように、あいつの力が私をねじ伏せた
でも、そんな行為にも慣れちゃった
まるで火山のように憎しみが噴火してる
でもそんなのあいつには関係なかったみたい
あいつは自分の友達を誘って
私を食い散らかした
まるでそいつら二人のビュッフェ料理みたいに

そのあと、私の家でも同じことが起こるようになった
でもあいつらは何もせずに、自分の若さのせいにするだけ
ごめんね、ママ
でも全部ママのせいよ
あのとき何をすべきか分からなかったあんたのせいだわ

だんだん回数が増えてきて、あいつはエスカレートしていった
私は以前に増して怖がるようになったわ
ある夜、私がベッドで寝ているとあいつが帰ってきた
私の上にまたがると脚の間にアレを突っ込んできたの
「おい、お前の好きなアイスキャンディーだぜ
口に突っ込んでやるから出したモノは全部飲み込めよ」
混乱してとても怖くなったけど
意味が分からずにその通りにした
飲み込んだからって身体に変化はなかったけど
どうやら私の心の中には変化があったようね
心臓は動悸がして、とてつもない恐怖でガタガタと震えてるみたいだった
想像してみてちょうだい
まだ7歳なのに、自分の下着の中に残った男の精液を見てしまったら、って
下品なことだって分かってた
お尻から血を流してしまうことさえあった
気持ち悪いって?
そのときの気持ちをあんたにも思い知らせてやるわ

自殺して、あいつらも殺してやろうかと思ったわ
レンガを抱えてあいつらの歯を肝臓に埋めるまで殴ってやりたかった
世界中を打ち砕いて、のこった地面は燃やし尽くしてやりたかった
めちゃくちゃにして自分の心さえも踏みにじってやりたかった

大人になってそいつらとは距離をおいた
でも私自身の傷口からは離れられないまま
実際に私の身体は「ヤラれちゃった」ままだもの
自分のことが怖かった
自分のことなんて愛せなかった
自分のことが嫌い、って気づいたのは人生の分かれ道だった
だったら他の誰かになろうって決めたの
セクシャリティを意識するのが怖かった
極度の男性恐怖症だったから
女の子を好きになればいいんだって思ったの
私は拒食症でガリガリ
健康状態もボロボロだった
誰にも好かれたくなかったし、魅力だって無い
自分ひとりの世界が好きだった
でも身体に刻まれた全ての傷には意味がある
私には子供時代なんて無かったも同じ
だからこんな風に育ったの
私の精神状態はいつも時代遅れ
知っていることといえば、これくらいかしら

一番大きな問題は「恐怖」よ
そして恐怖に取り付かれたときの自分も問題だわ
走って逃げたくなる
隠れたくなる
真実に向き合うのが怖くなる
私はもう狂ってはいない、あのときのままじゃない
今の私は正気よ おかしくなったとしても、あのときの自分とは違うわ
自分の問題に向き合わなきゃ
真実から目を背けてはダメ
成長したいなら自分のルーツを見つめなきゃ
死ぬことなんて考えないで
自分のことを誇りに思えるよう
今、私はここに立って、生きて、息をしている
ほら、見てみて
全てを乗り越えたのよ
まるであんたはピエロみたい
自分の尊さに気づいたら、あんたを憎むことすらバカみたい
ほら、見てみなさいよ

今、底辺よりもずっと高いところで話してるの
強くなって
そして前に進んでちょうだい
自分に出来ることを信じるの
そうすれば、あなたの物語のエンディングもずっとマシになるわ

アウトロ:
これが私の身体の傷跡に隠されたストーリー
私は切り抜けてきたわ
今は新しい私
自分の傷口を開かなきゃいけなかった
傷口から流れる血を止めるのは私自身
クローゼットの整理に付き合ってくれてありがとう
傷口から流れる血を止めるのは私自身
クローゼットの整理に付き合ってくれてありがとう

2 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  2. 素晴らしい曲をご紹介頂きありがとうございました。
    URLをFBにて紹介させて頂きます。

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